2015年10月09日

星の王子様ミュージアム

ちょっと遠い二つの美術館に、エルダーと行きました。

最初は星の王子様ミュージアム!(もう一つは彫刻の森美術館で、それもとてもよかったです。また後でアップします)



星の王子様のあらすじをまず書いてみます。
筆者のサンテグジュペリ自身がキャラクターの一人で、砂漠に遭難したパイロットという設定です。彼は実際に戦時中のパイロットでもありましたが、本を出して間もなく行方不明になって、死が謎に包まれています。
その砂漠で小さな王子様に出会います。筆者は想像力がなく『意味のあること』しか関心を抱かない周囲の大人たちに絶望しながら育ってきて、(例として「巨大なボアが象を食べた絵」を大人に見せると大人は「帽子の絵」だとしか思ってくれないこと)

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純真な王子様との間に友情が芽生います。

王子様は、自分が住んでいた小さな惑星に、ある日別の惑星から飛んできた種から咲いた美しいお花のガールフレンドがいるんだけど、そのお花はとてもプライドが高くて素直な愛情を受け付けなくて、彼は逃げるように旅に出て結局地球に行き着いたのです。

地球に来る前に、王子様は色んな惑星に遭遇するんだけど、大抵は、仕えることを要求する一人ぼっちの王様、崇めることを要求する一人ぼっちのナルシスト、星を所有しようとする一人ぼっちのビジネスマン、地図を永遠と書きながらどこも探索に行かない一人ぼっちの地理学者、のようにその惑星に一人ぼっちなのに皮肉ながら自分中心な考えを捨てられない大人たちばかりで、王子様はあきれてしまいます。
最後に遭遇したのは地球で、そこできつねとへびに出会って、きつねからはガールフレンドに戻るための希望、へびからは真逆の絶望をもらいます。テグジュペリの元までたどり着いたいきさつを、テグジュペリが砂漠で飛行機を修理する間、王子様がお話しするという本なのですが、結局二人は砂漠から出て、おうちに帰ることができるのでしょうか?あとは読んでね^^!



星の王子様ミュージアムは星の王子様に関しての展示というより、サンテグジュペリの生い立ちの展示でした。戦争の渦中で飛行機を飛ばしていた彼が、たった一輪のお花を愛したくてもがく王子様のようなピュアなものを探し求めていたんだなと思うと、とても悲しいしでもきれいだなと思いました。

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サンテグジュペリの子供の頃の部屋を再現。光りが差し込んでいる感じにしているのがきれい!


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ミュージアムの外観もおしゃれ(フランスの町並み的?)真ん中の木の左下には星の王子様像。



本の感想を書くより、そのままの表現がとてもきれいでシェアしたいので、ここで本の私の好きな部分の引用です:

ガールフレンドのお花と別れたときを振り返って後悔する王子様です。
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彼女のプライドはとても扱いづらく、王子様を苦しめるようになった。
例えばある日、彼女が四つだけとげを身につけていることについて、王子様に言った。
『トラの爪も私にはかなわないのよ!』
『僕の惑星にはトラはいないよ。それに、トラは雑草を食べないし。』
『私は雑草じゃないのよ。』お花は優しく返した。
『失礼・・・』
『トラはまったく怖くないけど、風にはかなわないの。風除けのスクリーンはない?』
『植物が風に弱いなんて不運だね。』と王子様は言ってから、独り言のように、『このお花はなんて複雑な生き物なんだ・・・』」
『夜になったらガラスのグローブの中に入れてちょうだい。あなたが住むとこはとても寒いの。私が元いたとこは・・・』
しかしその時点で彼女は気づいた。彼女は種としてここに来たのだ。他の世界のことを知る由もない。こんなナイーブな過ちが見つかりそうになったことをひどく恥じて、逆に王子様に過ちがあるかのように二・三回せきをして、
『スクリーンは?』
『探しに行こうと思っていたところ君が話しを始めたから・・・』
どっちにしろ彼女は、彼の同情を促したくて、もう一回無理にせきをした。

だから星の王子様は、彼女に対して愛情と共にものすごい善意を抱いて接していたにも関わらず、彼女を疑い始めた。本当は重きをおくべきじゃない言葉を真に受けて、自分を不幸にさせていたのだ。
『彼女の言うことを真に受けなければよかった』私にある日打ち明けた。『人はお花の言うことを聞くものじゃない。彼らの香りをかいで、彼らを見つめればそれでいいんだ。私のお花は私の惑星を香りでいっぱいにさせた。でも彼女の気品をどう受け止めて言いか分からなかった。トラの爪の話しにその時僕は強い違和感を覚えたけど、本当は優しさと同情を抱くはずだった。』
王子様は続けた:
『僕は何も理解する方法を分かっていなかった!言葉ではなくて、行いで判断するべきだった。彼女の香りと輝きに圧倒されていたのかもしれない。彼女から去らなければよかった・・・悲しい意地から策略する彼女の裏にはたくさんの思いやりが潜んでいることぐらい見通せたはず。お花って何て矛盾が多いんだろう!でも僕は彼女をどう愛すればいいか知るには若すぎたんだ・・・』

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王子様が旅に出て、ある惑星で、星を所有しようとするビジネスマンに会う。
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『星をどう所有するというの?』
『他に誰がそれらを所有しているんだ?』ビジネスマンはすねるように反論した。
『分かんない。誰も。』
『ならば私のものだ、だって私は最初にそうしようと考えたから。』
『それってする必要のあること?』
『もちろん。誰のものでもないダイアモンドを見つけたら、それは自分のもの。誰のものでもない島を見つけたら、それは自分のもの。誰よりも先にアイディアが浮かんで、特許をもらえれば、それは自分のもの。だから私の場合は:誰も私より先にそれを自分のものにしようと思わなかったから、星を所有できるんだ。』
『それはそうかもしれない』王子様は言った『でもそれらをどうするの?』
『それらを管理するんだ。』ビジネスマンは答えた『一回数えて、また数え直すんだ。とても難しい作業だ。でも僕は意味のあることにしか関心がない男だからね』
王子様はまだ満足していない様子だった。
『もしも僕がシルクのスカーフは持っていたら、自分の首に巻いてまた外すことはできる。もしも僕がお花を所有していたら、そのお花を摘んで自分と一緒に持ち歩くことはできる。でも星を空から摘むことはできないでしょ・・・』
『そうだけど、銀行に入れることはできるよ』
『どうゆうこと?』
『小さい紙きれに星の数を書くということさ。それでその紙切れを引き出しにしまって、鍵をかけてしまうのさ。』
『それだけのこと?』
『それで十分さ』
『おもしろい発想だし、ちょっと詩的ではあるけど、たいして意味があることじゃないね。』王子様は考えた。
王子様の意味のあることの捉え方は、大人たちとはずいぶん違うものだった。
『私自身お花を持っている。』ビジネスマンに向かって言った。『毎日お水をあげている。火山も三つ持っていて、毎週中身をきれいにしてあげる(一つはもう死火山だけど、欠かさずきれいにしている。万が一があるからね)僕は彼らを所有していることは、火山にとって多少意味のあることだし、お花にとっても多少意味のあることだ。だけどあなたは星にとって何の意味もない存在だ。』
ビジネスマンは口を開けたものの、返す言葉がなかった。そして星の王子様は惑星を去った。

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地球にたどり着いた王子様は、バラいっぱいのお庭を見つけて、自分のガールフレンドが何も特別でないいっぱいあるバラの中の一つだと気づいて、落胆する。その時きつねと出会う。(抜粋三つです)
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『君は誰?とてもきれいだね。』
『私はきつねさ。』きつねは言った。
『僕と遊んで』王子様は提案した『僕はとても悲しいんだ』
『私は君と遊べないよ。人に馴れていないからね。』
『あ、それは失礼!』と王子様は言ってから、ふと考えて付け足した。『馴れる、ってどうゆう意味?』
『君はここに住んでいる者じゃないね』きつねは言った。『何を探しているの?』
『人間を探している。馴れるってどうゆう意味?』
『人間か。彼らは銃を持って、狩をする。良くは思えない。鶏も育てる。これらが人間の唯一の関心ごとさ。鶏を探しているの?』
『違うよ。友達を探しているの。馴れるってどうゆう意味?』
『大抵蔑ろにされている行為さ。つながりを作るということさ。』
『つながりを作る?』
『その通り。君は私にとって他の何千何百の男の子たちの一人に過ぎないさ。だから君を必要としていない。君も僕を同じように必要としていない。私は君にとって他の何千何百のきつねたちの一匹に過ぎないのさ。でももしも君が私を飼いならしてくれたら、おたがいを必要とすることになる。私にとって、君は世界で唯一の存在になって、君にとっても、私は世界で唯一の存在になれるんだ。』
『少し理解してきたよ。あるお花がいてね・・・僕を飼いならしてたんだと思う・・・』

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『私の人生は極めて単調さ』きつねは言った。『鶏を狩って、人間は私を狩る。すべての鶏は同じで、人間もしかり。結果的に、私は退屈になる。でももしも君が私を馴らしてくれたら、太陽の光が私の人生を照らしたようになるさ。他のすべてと違う足音を聞き分けることができるようになる。他の足音は僕をあなぐらの中に追いやることしかしない。でも君のは僕を巣から引き出す音楽のようになるのさ。そしたら見てごらん:あそこに麦畑があるだろう?麦は私の役に立たない。麦畑は私に何も訴えかけない。だけど君は素敵な金色の髪をしているね。そしたら君が私を馴らしたらどれほどすばらしいことだろう!麦も金色だから、君のことを連想させてくれるね。そうしたら麦を揺らす風の音も愛するようになるでしょう・・・』

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ということで、王子様はきつねを馴らした。そしてお別れのときが近づいた時ー
『ああ』きつねは言った『泣いてしまうよ』
『君のせいなんだよ。』王子様は言った『君を傷つけるつもりはなかったんだ、でも馴らしてくれっていうから』
『そのとおりだね』きつねは言った。
『そして泣いてしまうなんて言うんだから!』王子様は言った。
『そのとおり』きつねは言った。
『そしたら君に何の良いことももたらさなかったじゃないか!』
『いいことはあったよ』きつねは言った『麦畑の色があるもの』そして付け足した
『君もバラを見てきてごらん。君のバラが世界で唯一の独特なものだって分かるから。そしたら私のとこに戻ってきてごらん、秘密をプレゼントしてあげるから』
王子様はバラを見に行った。
『君たちは僕のバラとはかけはなれているね。だってまだ君たちは何者でもないんだもの。誰も君たちを飼いならしていないし、君たちも誰も飼いならしていないから。あのきつねと初めて会ったときと同じさ。彼は何千何百もいるきつねの中の一匹に過ぎなかった。でも僕が彼の友達になったから、彼は世界で唯一の独特なきつねになれたんだから。』
バラたちは自分たちを恥じるようだった。
『君たちは美しいけど、空っぽだ』彼は続けた。『誰も君たちのために死のうとは思わない。通りすがりの人からすれば、私のバラは君たちと何ら変わりないさ。でも彼女だけを手にとると、何千何百もいる君たち以上に重要な存在さ。だって私がグラス・グローブの中にしまったのは彼女だから、私がスクリーンの後ろに置いたのは彼女だから、毛虫を殺したのは彼女のためだから(蝶々になるよう残した二三匹は例外だけど)。だって彼女がいかに文句を言おうと、えばろうと、時には口を聞いてくれなくても、私が耳を傾けたのは彼女だから。だって彼女は僕のバラなんだもの!』

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きつねの秘密:
『さようなら。僕からの秘密は、とてもシンプルさ:人は心でしか物事をしっかり見れない、一番大事なことは目で見えないんだ。』

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大人には見えないボアの中

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posted by 徒然 at 19:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記