2017年05月25日

Bipolars unite! ~Celebrating the New Wave~


 uniteという言葉は日本語に訳しづらい言葉だと思います。
 結合、合体、融合、団結、結束、どれをとっても、いまいちしっくりこないのです。
 協同、和合、辞書の訳にはなくてもこの方が近いのかも知れません。

 かと言ってsolidarityでは各人の個性が生きないし、join togetherでは深さが足りません。
結局uniteを選びました。敢えて英語にしたのもそのあたりのニュアンスの問題です。

 躁うつ病者の集いができるまで、私たち躁うつ病者は孤立していて、孤独な存在でした。
社会的にも、勤め先でも、家族の中でさえ孤独であったと言っていいでしょう。
他の病気のように国策や自治体などの働きかけや援助もなく、多くの医師も躁うつ病者同士を近づけることを嫌いました。

 私たちはこの孤独と偏見に一人で絶望的なたたかいを挑むか、潜むしかなかったのです。
 しかし、11年前、小さな、しかし燦然とした光がさしました。
  
 関東ウエーブの会の設立です。

 私も10年来躁うつ病者のunityを作るために身をかけてきた人間として、このときを感動をもって迎えました。そして今年の会員制の当事者会の設立は私にとって考え深さはひとしおなのです。

 この小さな光が全国の躁うつ病者をあまねく照らす日のために、私も微力ながら全力を尽くさせていただければ幸いと願っています。


 私は躁うつ病者のunityをつくるために、幹事の魚夢さんにはとても及ばないとはいえ、多少の努力をしてきた身として次のようなことを考えてきました。

 unityを作る場合、二つの困難があります。外からの援助を頼みにできないこと、躁うつ病者の組織で争いが起これば、組織も躁うつ病者個人も深く傷つくことになることです。

 外からの援助については私たち自身の力で作り出すことをあくまで中心としながら、しかし、絶えず工夫を凝らし、援助の水脈を川の上流の細い水滴から、大河の流れになるまで諦めず追求することだと思います。
 この点ではかなりの成功を収めてこられた努力に感謝します。

 今ひとつは不毛な争いを避けるための思慮深く、先を見通した組織作りが不可欠だと思っています。
 もっとも、このことは、より本質的にはunityを躁うつ病者全員自身のものにするために必要なことだと言えます。
 この点における幹事の魚夢さんと役員の方々の、これまでの卓越した組織運営における手腕に尊敬と感謝の念を捧げたいと思います。

 さて、そういうunityの組織作りと運営にとって何が最も重要ものなのか、私の些細な経験から考えてみます。

 私たち自身が作り上げなければいけないことはすでに申しました。誰かが作ってくれるわけでもなく、私たち自身が人に頼らず積極的に関わり、切磋琢磨することから生きた組織は生まれるのだと思います。

 次に重要なことは不毛な大きな争いを、深慮遠謀をもって防ぐということだと思います。
 この深慮遠謀ということについて少し深く考えてみたいと思います。

 結論的に言えばそれを防ぐのは役員・会員を問わず、表向きだけではない、心底からの信頼関係以外にないと思います。
 それこそが私が私たちの会の性質をunityと表現した理由なのです。
 この信頼関係と言うのは易しいのですが、実現するのはとてもたいへんな努力が必要です。

 役員間の、役員の会員に対する、会員の役員に対する真の信頼関係をいかにして実現するのか。

  長くなりますので結論的に言いますと、高く深い理想、徹底した民主主義と討論、絶えざる自己研鑽にあるだろうと考えています。
 これを逆に表現すれば「排除の論理」は組織を破壊するということでもあります。

  誤解されるといけませんが、これは害のある人物をそのまま受け入れるということではありません。
「誰々はダメだ」ではなく、徹底した民主的で生産的な討論で一致することが重要です。
重要課題についてはもちろん、小さな問題まで本来の民主主義を貫くことが求められます。

 最後に書いた自己研鑽は自己を絶えず高く深く変えていくことだと思いますが、
 言うは易しですが、私は70歳という年齢で、躁うつ病の結果もあってか、頭が固く、頑固で、居丈高で、関東ウェーブの会のスタッフの会議でいつも叩かれまくって、やっと少しは変わってきたかなと思っています。

 さて、みなさん。問題はすべて今からです。
 壮大で高い理想に向かって、困難を怖れず共に歩みましょう。
 私も老骨をむち打ってこの事業の末席を努めさせていただければ幸いと思います。

                                      Elder Mope

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posted by 徒然 at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記