2017年10月16日

ハムスター社会は人間社会のジオラマ



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(とんでもなく)お久しぶりです。

 またハムスターの話しで失礼します笑

 私はハムスター歴20年で、去年まではずっと個別飼いで飼っていました。一般通念としても、ハムスター(とくにゴールデンハムスター)は一緒のケージにすると、ひどく喧嘩をする危険性があるので、各小屋に一匹ということになっています。

 以前徒然ブログにも書いたことがあると思うけど、私はこのおりの中、一匹で生涯を暮らすハムスターに心を寄せるものがありました。ハムスターは、珍しい種(クロハラハムスターって猫ぐらい大きいやつ)を除いて、自然界ではもう存在しません。だから、自分の手でサバイバルするのではなく、ペットとして人間に面倒をかけてでしか存在できない動物です。

 私も自立性に欠けるから、そこで共鳴を抱く・・・と言うだけではなく、どことなくそのひきこもりな依存的な宿命に疑問を抱く様子がハムスターに伺えて、それがとても人間臭く思えるからです。

 たまに遠い目をして「私は一体何のためにここにいるのだろう」という憂いな表情をしています。手先が器用だったり、味覚が人間並みに敏感だったり、人間に近い部分は他にも見当たるけど、忙しくせっせか毛づくろいをしたり回し車を回していると思ったら、いきなりハタっと、自分のあり方が腑に落ちないなぁとがくーんと小屋の隅で落ち込む背中を見て、自分の一部を見てるように思えるのです。
 なので、今まで私はハムスターの個別飼いに違和感を覚えていませんでした。

 今年のお正月(元旦)にハム赤ちゃんが生まれて、家族が増えて、なん匹か里親に出してから残った子たちを男の子と女の子に分けて、一緒に住ませたら、まったく知らないハムスターの側面を垣間見て、目からうろこでした。

 ハムスターの共同生活が成り立つことそのものが天地がひっくり返るほど今までの常識を覆したのですが、なぜ成り立つのか、観察していく上で明らかになってくると、自分のことだけではなく、人間社会についても考えさせられる気づきがありました。

 まず、子供たちのお父さんであるダディはいまだに個別飼いだということを言っておかないといけません。息子たちと一緒にしようとしたら、ひどい喧嘩を始めてしまったからです。男の子たちの中でも、オオカミの群れのように、小ボスはだれで、大ボスはだれで、従う者はだれかとテリトリーの中でのステータスがあるようです。そのステータスのバランスが脅かされない限り(例えば小ボスは大ボスになろうと食って掛かる)仲良くやっています。ダディはずっと一匹オオカミだったので、そういうエコシステムの一部になることそのものにひどい抵抗を感じたのかもしれません。

 また、ずっと個別飼いだったら子供たちの(亡くなった)叔母のマーサを女の子たちと一緒にしたら、テリトリー争いの喧嘩はしないものの、憂いな表情を超えてうつ状態のように丸まって動かなくなってしまって、すぐに個別飼いに戻しました。

 ずっと個別飼いに慣れている子は、共同生活に馴染むことが難しいようです。私でもいきなり人のガヤガヤにポイと放り込まれたら同じリアクションすると思いました笑


 生まれた時から一緒だった元旦生まれの子たちは、それに何の疑問も抱かず一緒に暮らしています。これは、相性の問題もあると思うので、どのハムスターのグループでも成り立つものではないのかもしれません。相性という点では、うちがラッキーだった面も大きいと思います。

 でも、「一匹で(一人で)生きないといけない」という先入観、物理的縛りがない環境で成り立つハムスターたちの生活や仕草には驚かされる発見がありました。

 当たり前のようですが、大きく喧嘩にならない理由は、衣食住が充分であるとみんな納得していることのようでした。
 みんなが争わなくても食べれる分食糧があること、あと不思議なのは、案外「住」がそんな広々としていなくても満足していることと、おたがい寝る時一緒にうずくまって「着」としていたりすることです。

 みんなに充分でないおやつを放り投げるとそれをめぐって争いますが、分かち合える分を同じ場所に置いておくと仲良く食べます。また、ハムスターは自分の分だけ備蓄する習慣があるのですが、共同生活するハムスターはどこかプライベートなとこに備蓄したってどっちみち仲間に食べられちゃうし笑 少し頬袋に残してあと余ったえさは共同エリアを作ってそこに備蓄します。

 元々ハムスターは砂漠に住む動物ですが、家族単位でアリの巣のように砂の下に住みかを作るので、一匹につき一備蓄スペース、ではなく、共同エリア(穴)を作ってそこから各自つっつくのが自然とも言えます。

 また、個別飼いのハムスターは巣箱の中と外の違いに非常に敏感です。つまり、外部の危険にさらされていないプライベートなエリアと、警戒して出ないといけない外の世界の境界線を大事にして、巣作りも丹念に行います。

 でも、共同生活をするハムスターは「巣箱」という概念がないみたいで、無防備に外で雑魚寝します。それも、一匹離れ離れでなく、基本的におたがいをまくらや毛布替わりにして固まって寝ています。お腹を出して寝ることはハムスターにとって一番周りを信頼している証ですが、そんなのしょっちゅうです。だからティッシュを入れても巣作りなどには大して使いません。(おたがいを巣の一部だと思ってか、巣を整えるみたいにおたがいを毛づくろいしていることはあるけど笑)

 こうやった一匹一匹が無防備に外で寝れるというのは、複数でいることで外部の危険に立ち向かえる安心、信頼があるからだと思います。要するに、仲間が心強いから外があまり怖くないのです。

 また、個別飼いのハムスターは散歩の要求がとても強く、夕方になるとおりをかじって外に出たがりますが、共同生活をするハムスターは散歩欲求がさほどありません。個別飼いだと、外部と自分とに違いがあるという意識が警戒心と内にだけではなく好奇心と外に向かうのと、あと閉じ込められていると感じて自由を求める気持ちが強いのだと思います。共同生活をするハムスターは、意識はしないまでも自分たちの存在で程よく刺激し合っているからか、ここは「中」で束縛的で、あちらは「外」で広く未知なものがある、という意識があまりないみたいです。と言っても、みんなでわいわい散歩に出すと好奇心いっぱいに探検しますけど笑

 元々ハムスターは狭いスペースを好むのもあって、言われているほど複数飼いのハムスターのスペースの広さ・狭さがストレスに関係してくるというのはないみたいです。

 衣食住が保証された世の中、共同する中に安心感と信頼を覚えることができる世の中。そんな人間社会の未来像のジオラマを覗いているようで、とても癒されます。

 ただ、一つ寂しいのは、個別飼いのハムちゃんだと、飼い主との関係を非常に意識して、信頼関係を作る丁寧なプロセスがあって、一匹と一人の個人的な関係なんだけど、複数飼いだと、人間に慣れていると言えばそうなんだけど、外部の空間の一部のように警戒心を持たない、「他者」として認めくれないところでしょうか。私はみんなにとって、最低限を提供する母なる大地みたいなもんなのかな笑なんてね笑

 そんなこんなで、ハムスター論は以上です。おやすみなさい。
                                   りさ




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posted by 徒然 at 19:12| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記